604:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/20(水) 14:38:33.59 ID:ug7JTQkno
俺はかなり無様に走った。できるものなら軽快に走りたかったが、できないのだから仕方ない。
こんなに走ったってどうなるんだ。別に走るのをやめたってかまわないのに。
でも、なんか知らないけど走っている。ペースが落ちてきた。でもまあ、走っている。
茶髪の背中が徐々に近づいてきたような気がする。街は黄昏。時間の流れが異様に遅く感じる。
途中で妹とすれ違った。俺は一瞬だけ目を丸くして、「よう」と言った。
「何やってんの?」
「不毛な戦い」
「なにそれ」
彼女は笑った。
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