626:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/21(木) 14:51:55.37 ID:/ODgI8HQo
どこにも入る気が起きなかったので、適当に町はずれの喫茶店のドアをくぐった。
前々から気になっていたのだけれど、入る機会がなくて、ずっと素通りしていた。
喫茶店に入るなんて、なんだかきざったらしいような気がしたのだ。
席についてコーヒーを頼む。よくわからなかったので適当に。
「あいつとは」
と俺は言う。
「本当に、なんでもないよ。いや、なんでもないって言ったらおかしいけど」
「けど?」
「あいつだって、俺のことをそんなふうに考えていない気がする。母親っつーか姉っつーか、そういう立ち位置なんじゃないか」
「兄さんがそう思ってるだけかもしれないよ」
「仮にそうだとしても、おんなじだよ」
「なにが?」
「いや……」
きっと、アキのことの反復になるだけだ。
このままじゃずっとそうだ。
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