64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/26(土) 16:28:29.53 ID:yuDoQasso
不安は残ったが、そこで俺たちはタカヤにもう一度謝罪して、帰路につこうとした。
……のだが、そこで何を思ったのか、幼馴染が俺の腕をとって、言った。
「実を言うとですね、この人、わたしと付き合ってるんです」
俺とモスは息を呑んだ。タカヤは呆気にとられた表情をした。
俺は幼馴染の笑い顔を思い返す。あの悪戯っぽい微笑。
それがずっと昔の記憶と符合する。
こいつ、全然変わってねえ、と俺は呆れた。
「ですから、本当に誤解なんですよ」
ダメ押しのような幼馴染の一言で、タカヤは混乱しながらも、さっきよりは安堵した表情をしていた。
失礼な奴だ。勝手な勘違いで不安になったあげく、女の言葉で持ち直すとは。
……いや、原因は俺なのだが。
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