644:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/22(金) 18:20:55.81 ID:wS5cp47fo
「だって、ずっとそうじゃないですか。わたしが知る限りではずっと」
「お前が知る限りって、それさ」
俺の人生のほとんど全てなんですが。
「状況によっては、違う形で発露されたりもしますけど、結局向いてるベクトルはおんなじなんですよね」
「……なんつーか。お前もお前で、物おじせずにがんがん言うね」
「アキとのことも、そうですけど」
幼馴染は平然と言う。俺の表情にどんな変化があったのか、自分では分からないけれど、彼女はさとすように言った。
「言ったらなんですけど、きみだけじゃなくてあの子だって悪かったんですよ。相手の気持ちとか、まったく考えない子だった」
「やめろよ」
「目の前の相手がどんな表情をしているかとか、どうでもよかったんです。あの子は。だから……」
「やめろって」
幼馴染は押し黙った。俺はなんだか頭が痛い。
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