過去ログ - 妹「なぜ触ったし」
1- 20
745:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/29(金) 15:23:08.95 ID:M4GDL18io

 けれど公園に未来予知の犬はいなかった。人一人いなかった。
 この寒さでは当然だろう、と、俺は白い息を吐き出しながら思う。

 俺はベンチに座る。妹は背の高い鉄棒を掴んで体を浮かせた。

「休みって、暇だね」

「だね」

 俺は溜め息交じりに答える。もし毎日がこんなふうに過ぎていくなら、俺はなにひとつ考えずに済むのに。
 ……いや。

 そこで気付く。俺は何を問題視しているんだろう。
 俺が考えている問題とはなんなんだろう? 普通に生活するだけで、俺は満足できないのだろうか、やはり。

 あたかも切迫した問題が目の前に迫っているかのように、俺の生活は不安定で歪だ。
 俺は何を考えているんだろう? 何を考えなければならないんだろう。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/524.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice