854:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/05(木) 17:06:27.47 ID:5zJPOgVlo
「あの子なんて、放っておいたって害はないですよ。どうせ口先だけで、何もできやしないんです。そういう子です。よく分かります」
「……どうして?」
「さあ? あの子が言う通り、おんなじだからかもしれません」
ただ、と彼女は続ける。
「あの子の方がよっぽど潔いのかもしれない」
俺は何も言えない。
幼馴染についても、アキについても、彼女たちの俺に対する態度は、すべて、俺に帰ってきてしまうものなのだ。
彼女たちについて何かを言うことは、そのまま、俺の妹に対する態度について何かを言うことになってしまうのだ。
「わたしは、ずっと、卑怯ですよ。黙ってみてることなんてできなかった。友達の相談まで利用して、もう一度きみに近付こうとしたんです」
1002Res/524.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。