882:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/06(金) 16:42:52.23 ID:EKbxSuz2o
「モス、俺は」
ふと、考えたことが口から出た。
「今まで逃げてたと思う?」
「思うよ。自覚なかった?」
「あったけど」
あったんだけど。
難しいのだ、逃げないことは。逃げていないと自分を騙すことはすごく簡単だから。
「ぜんぶにぜんぶ、納得のいく答えなんて出せない気がするんだ。だめかな?」
「いいんじゃねえの」とモスは言う。
「俺たち、まだ十代だぜ。結論を出すには早すぎるよ」
彼の言葉は十代とは思えないほど老成している。
俺は笑った。
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