913:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/08(日) 20:22:30.14 ID:EPAdG/kto
「誰って、そうなってるんだよ」
「だから、そうなってるって、誰が決めたの?」
チビは黙る。そんなのは彼だって知らなかった。でもそうなってるのだ。そういうことになってる。
「じゃあ、わたしも決める。ふたりともお嫁さんでいいって。それでいいよね?」
待っていた方が手を引いた方に同意を求める。気圧されたように。手を引いた方が頷いた。
待っていた方は頷き返す。
「ほら、いいって。じゃあ、きまり!」
決まったようだった。チビは呆れて溜め息をつく。
でも、だって、そんなの“いびつ”だ。上手く行きっこない。
たかだか遊びで、何をそんなに真剣になっているんだろうとチビは思う。
それでも考えてしまう。
そのことが原因で自分の身に起こったことを、曖昧ながらも理解していたからだろう。
蛙の子は蛙。
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