964:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 16:04:59.35 ID:00tcio17o
どうせ、と妹はつぶやく。
「どうやったって、上手くいきっこないんだから」
俺は戸惑う。何をどういえばいいのか分からない。
問題は、当人同士の意思なんかじゃない。らしい。
その言葉に、じくりと胸が痛んだ。
“あなたはね、どうせ――”
“あんたなんて、どうせ――”
頭に響いたアキの声が、誰かのものとダブる。
気付かないふりをした。
“どうせ……”
今日の夕方きいた、幼馴染の声。
どうせ、どうせ、どうせ。
“どうせ俺は嫌われものだよ”
――耳鳴り。
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