110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/27(日) 23:40:28.51 ID:f2CVB3mDO
〜 剣道場 〜
吸血女子『さあ、良い感じに熱気がこもって来ました。勇者vs竜青年の試合。
放送はわたくし吸血女子と……』
魔王『魔王だ』
会長『生徒会長です』
吸血女子『……の、計3人でお送りします!』
ワイワイガヤガヤ……。
吸血女子『剣道場の壁際には物見遊山の気分で集まったギャラリーがぐるりと並んでいますが、彼らは授業をどうしたのでしょう?
まだ5限目が始まったばかりの時間帯ですが、すでにボイコットを決め込んでる彼らのふてぶてしさに頭が下がります』
会長『みんなにも、たまには休みが必要だからね』
吸血女子『当たり障りの無い発言ありがとうございます。
ただ、生徒会長のあなたがみんなの不誠実を暗に認めている事に「私が法だ」的な強権力の恐ろしさをひしひしと感じます』
魔王『む、両選手の入場だ』
会長『まずは、竜青年君か』
竜青年「……フッ!」
吸血女子『おおっと! 入場と同時に髪を掻き上げる仕草!
だが防具を着ている状態では面を撫でるだけだー! だっさー!』
魔王『次は、勇者だな』
勇者「……」
会長『無言だね。精神を集中、勝負に挑む気概に満ち満ちているよ』
吸血女子『説明をありがとうございます会長。
しかし彼の背中から、えもいわれぬ哀愁が漂っている気がするのは私の気のせいでしょうか?』
魔王『気のせいだ』
吸血女子『しれっと答えやがりました。さすが魔王です。
「同じクラスメイトだから全部知ってんだぞ」とは口が裂けても言えません。
……おおっと、両者、剣道場の中央に向かい立ちました』
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