12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/25(金) 10:15:57.39 ID:9OEyVz1DO
〜 昼休みの食事、魔王の回想 〜
女子たち「いただきまーす」
魔王「いただきます」
獣女子「それでね、1組の竜騎士様がね」
人女子「それでそれで?」
獣女子「『お前のハートにドラゴンアロー』だって!」
水精女子「きゃー、きゃー」
魔王「……1組の竜騎士とやらはそんなに格好いいのか?」
人女子「え? 知らないの?」
機械女子「魔王女さんには、勇者くんがいますから」
人女子「……あ、そうかぁ」
獣女子「魔王女さんと勇者くんは許婚(いいなずけ)だもんね」
水精女子「ぞっこんラブラブー!」
魔王女「……1組の竜騎士と勇者、どっちがイケてるのだ?」
機械女子「話を逸らしましたね」
水精女子「うへへー、そうだねー?」
人女子「勇者くんは……素質はあるんだけど……」
魔王「正直に言って欲しい」
獣女子「ま、マジ顔だ!?」
水精女子「うーん? 勇者くんは『勇者』というよりも『町人A』という感じかな?」
獣女子「あんたはぶっちゃけ過ぎだ!」
人女子「で、でも! 町人の中でも話しかけたら薬草とか渡してくれる序盤では有り難い立ち位置だと思うよ、勇者くん」
機械女子「フォローになっていませんね」
魔王「……ゆゆしき事態だな」
獣女子「あ、あはは……まあ、マジに考えなくても大丈夫だよ!」
人女子「そうそう! 勇者の素質ってすごいらしいし!」
魔王「素質……素質か……」
友人たちが話し掛けるも、魔王女は1人だけ話の輪から外れ、窓の外にて舞い落ちる木の葉を見ながら思案に耽るのだった。
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