過去ログ - 勇者「幼なじみが魔王女」
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200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/01(金) 12:42:03.63 ID:lxUpTxFDO
魔王の一刀は飛行要塞の破壊だけでは止まらず、その背後の港湾都市と、延々と広がる大海すらもまとめて叩き斬った。

機姫「ぐ、うぅ……」

奇跡的に闇刀の直撃を免れた玉座の中で、機姫は歯を食い縛って衝撃から立ち直る。

機姫「……っ! ま、街が!」

状況確認をしていた砂嵐混じりのモニターに、港湾都市の映像が浮かぶ。
港湾都市は遠い水平線の彼方まで打ち上がった水柱を背景に、中央から横断される形で崩壊していた。

機姫「お、おのれッ!」

体を襲う激しい怒りに、機姫は叫ぶ。
機姫のいる飛行要塞の残骸は落下軌道をねじ曲げられ、陸から飛び出して沖合いへと向かいつつあった。

機姫「おのれッ!」

魔王の顔が、ちらりとモニターに映る。
シワが深く刻まれたその顔に浮かぶものは、嘲笑。
生きとし生けるすべての他者を見下したような、侮蔑の顔。

機姫「おのれ! おのれッ! おのれ──ッ!!」

悔しさに、怒りに、絶望に、機姫はとめどなく溢れてくる涙を拭いもせず、血を吐かんばかりの勢いで怨嗟の言葉を叫び続ける。

だが、その間にも海面は凄まじい勢いで近づき、やがて……


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