219:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/06/03(日) 19:47:27.54 ID:e5oNrG3DO
向かい合わせのテーブルで、機姫はイスから勢い良く立ち上がった。
機姫「ライス単品じゃと? おぬしはワシにそんな質素なメシを食わせる気か!?」
勇者「おや、ボクはこれで十分にお腹が一杯になるのですが、機姫さんは随分と食いしん坊ですなぁ?」
機姫「なっ!?」
勇者「あれですか、早く成長して『ないすばでぃー』になる夢を持ってたりするのですか? その勢いだと腹が先に突き出そうだがなッ!」
機姫「な……なっ、なっ、なっ……」
店員「ぶふぉっ!」
店員が吹き出した。
機姫「っ!?」
勇者「……」
してやったりと勇者はほくそ笑む。
店員の思わぬ追撃で機姫に赤っ恥をかかせてやれたのだ。
機姫におちょくられ続けていた勇者にとって、それは胸がすくような快感。
今この時、機姫からジト目で恨みがましく睨まれているが、それすらも勝者の優越感となって心地よい。
勇者「まあ、どうしてもって言うなら漬物くらい……」
なので、すっかり勇者は気がゆるんでいた。
機姫「……う」
勇者「う?」
機姫「うっ、うぅ……うぇ……」
勇者「……え?」
機姫「うぇえぇぇーんっ!」
勇者「え? えっ? えーっ!?」
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