369:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 23:01:20.20 ID:GRF9SiCDO
機姫「な、なんじゃと!? くっ、ならば直接に狙い撃つまでじゃ! 『ビショップ』!」
機姫の両肩の砲門が魔王に照準を合わせた。
機姫「放てぇいッ!」
機姫の号令一下、砲弾が──放たれない。
機姫「……え?」
魔王「ふーりふーり」
機姫「は、放てッ!」
──ぽふん。
やっとこさ撃ち出されたものは、すかしっぺのような空気砲だった。
機姫「なぜじゃーッ!?」
魔王「アレだけバカスカ魔力を放出したのだ、それぐらい気付け」
機姫「放出量くらいちゃんと調整しておる! 払底状況に陥るなどと……」
魔王「だから、気付けと言っている。魔力の流れにな」
機姫「流れ? ……はッ!」
言われて、機姫は初めて気が付いた。構えている突撃銃の先から魔王の下へと、魔力が少しずつ流出していることに。
魔王「元々は私の魔力だ、引き戻すのは容易い。経路は弾道としてお前が作ってくれたしな」
機姫「い、いつからじゃ! いつから仕掛けておったのじゃ!」
魔王「魔王ビームを盾に吸い込まれる前だ。アレだけ立ち回りの慎重なお前が、私の前で棒立ちのまま停止。わざとらしいにも程がある。だから魔王ビームに細工をし、わずかながら魔力を遠隔操作できるようにしておいた。
まあ、反射されるだろうと見越してだったが、まさか吸収されるとは思わなかったぞ」
機姫「く、うぅっ……!」
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