512:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/09/20(木) 15:48:58.47 ID:vlwq3w5DO
鬼姫「怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨怨」
アルラウネ「きゃー! ぎゃーっ!」
鬼姫のアイアンクローから抜け出そうと藻掻くアルラウネ。
それ自体は徒労に終わるのだが、そうこうしているうちにアルラウネの背後に空から誰かが降り立った。
少女「……おひさー」
少女だった。
少女は落下の風を受けとめてふわりと広がったワンピースのスカートを右手で押さえ、左手を垂直に立ててアルラウネに挨拶してくる。
アルラウネは悠長に挨拶を返すが、そこでふと違和感に気付いた。
アルラウネ「あっ! おひさー! たすけてー! ……って、肌の色が変わってる!?」
肩出しのワンピースが惜しげもなく見せてくる少女の腕、そして顔に広がる肌の色は、闇夜に溶け込むような紺ではなく、健康的な薄桃色だった。
少女「……少しぐらいなら姿を変えられる。幻獣だから」
アルラウネ「わーお! エブリバディ!」
エブリバディの意味は分かっていない。
少女「……で、話を戻すけど私はアナタを助けに来た」
アルラウネ「ありがとうー!」
少女「……気にしないでいい、羅針盤を置いてはいけない」
満面の笑顔で両手をぱたぱた動かすアルラウネに、少女はぷいっとそっぽを向けて答えた。
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