60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/25(金) 23:57:02.80 ID:9OEyVz1DO
〜 校庭 〜
吸血女子『おお! 勇者が怒涛の追い上げを見せています!
それにあのオーラは何でしょう!? 伝説の勇者オーラでしょうか!?』
人女子「3倍だわ! 常人の3倍だわ!」
獣女子「シャアよ! 赤い彗星が降臨したわ!」
魔王『あれは……そうか、飲んだのか勇者よ』
魔王のつぶやきは、しかしヒートアップした校庭の誰にも届きはしない。
吸血女子『おや!? 男子たちが妨害工作を止めて戻って来ます!
ランナーを信じて1対1の勝負に賭けるつもりのようです!』
魔王『うむ、粋な計らいだ』
吸血女子『おおっ! 魔王さんが復活しています!
主役は遅れてくる法則の見本のようです!』
魔王『む、最終チェックポイントを勇者が回ったぞ』
吸血女子『しかし、獣走者のリードが……いや、勇者が追い付いた!!
……と、ここで市街航空の制限時間です! ペガサスナイトが帰還します!』
女子たち「ぶーぶー!」
魔王『ブーイングを止めよ。自分たちの目で見定めようではないか、この戦いの勝者を』
吸血女子『魔王さん余裕です! まるで勝者を確信しているかのような小憎らしい余裕をかましています!』
そして、全員が息を飲み、勝者の到着を待った。
──校庭に勝者が飛び込んできたのは、それからほんの数分後の出来事だった。
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