過去ログ - 勇者「幼なじみが魔王女」
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93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/05/26(土) 23:48:47.59 ID:kzFRXxTDO
獣女子「ふーん、夢心をくすぐって、ねぇ」

吸血女子「まあ、最初はそうだったけど、今は少しおもむきが違いますね」

水精女子「今はおもむきが違う? どういう事?」

吸血女子「お慕いしてくれる女の子が可愛い格好で『ご主人様』というんです。
……あとは言わなくても分かるよな?」

獣女子「ああ……、そういう事か」

魔王「……どういう事だ?」

人女子「え? ほ、ほら、男の人ってそういうのが好みだったりするでしょ?」

魔王「男はそういうのが好みなのか?」

吸血女子「全員が全員とは言えませんけど、そういう傾向はありますねー」

魔王「……傾向か」

人女子「私たちの場合、獣弟君がそういう格好だと考えたら分かりやすいかも」

獣女子「獣弟君が、メイド姿……」

水精女子「……」
人女子「……」
獣女子「……」

機械女子「もふもふして戻ってきたよー」

獣女子「……次、私の番だよね?」
人女子「譲らない」
水精女子「私も」

魔王「……なんだ?」

吸血女子「獣弟君のもふもふ順。初っぱなから引き千切れそうになっていたから、みんなで自重しているのよ」

魔王「なるほど、……しかし、メイドか」

魔王は騒がしくなってきた女友達たちから顔を逸らすと、天井を軽く見上げて思案するように目を細めるのだった。


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