過去ログ - フィアンマ「アックアに性的な悪戯をしようと思う。安価が導くままに」
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378: ◆H0UG3c6kjA[saga]
2012/06/08(金) 17:40:46.58 ID:SwFQlLoc0

それから一カ月後の事。
垣根帝督は説得に押し切られた自分の現在の姿に僅かながら後悔していた。
真っ白で、どこまでも純白なウェディングドレスは、垣根の身体つきに合わせて作ったものだ。
長身で、特段中性的でもない垣根に似合うドレス等、既製品には存在しなかったからだ。
俺は女じゃない嫌だやめろと粘る垣根をフィアンマは優しく、時にしつこく諭し。
ヴェントはといえば、機嫌良く採寸を。
アックアは黙々と縫う作業を。
繰り返す。
垣根帝督は、説得に押し切られた自分の現在の姿に僅かながら後悔していた。
しかし、愛する人間と祝福の下に結ばれる喜びに比べれば、さしたる嘆きでもなかった。根底にある感情が悲哀や絶望ではなく、幸福と愛情だからだ。

ありとあらゆる立場へ化けられる『右方のフィアンマ』は身の軽さを生かし、主任司祭へ戻ったりなどしていた。無論、二人の結婚式のためだけに。
婚約式こそしなかったものの、書類は用意された。
フィアンマが面倒臭がりという性格の所為もあり結婚講座は五回程度しか行われなかったものの、テッラと垣根とには、さほどその様な事は関係なかった。
元々、人間としての相性がだいぶ良かったのだろう。
一か月の間何ら軋轢は無く、今日―――結婚式へと至ったのである。
参列者は非常に少ない。当たり前といえばそうではある。

『『私たちは、夫婦として、順境にあっても逆境にあっても、病気のときも健康のときも、生涯、互いに愛と忠実を尽くすことを誓います』』

そう誓い合ったテッラと垣根の様子は仲睦まじい若い夫婦の様にしか見えない。
実際、そうなったのだから。

絶え間ない幸せに表情を和ませる垣根の様子は、心優しい少年そのものだった。


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