過去ログ - フィアンマ「アックアに性的な悪戯をしようと思う。安価が導くままに」
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63: ◆H0UG3c6kjA[saga]
2012/05/29(火) 19:44:43.83 ID:OYd1N6uO0

>>62様へのヒント:旧約フィアンマさんの属性は外道キチヤンデレ。新約フィアンマさんの属性は構われたがりデレデレ》


不服そうな表情を浮かべ、次の瞬間にはいつも通り余裕に満ち溢れた笑みを浮かべ、フィアンマは頷いた。
自分の考えを自分自身で肯定し、励ますかのように。
その身に纏う蜂蜜に酷似した香水の香りを嗅がせるかの様にアックアへ、ぐいと体を近づけ、ニヤリと口端をいやらしく吊り上げて。
フィアンマは、軽く右腕を振った。



意識が暗転し、後方のアックアが次に目覚めた時。
そこはいたって普通の街中だった。人通りは多いとは言えないまでも、それなりに人々が行き交っている。
続いて気付いたのは、自らが下衣を身につけていないということ。
ハッとして横を見れば、やはり余裕に溢れた笑みを浮かべて、フィアンマが小首をかしげる。馬鹿にしたような仕草だった。

「目が覚めたか」
「どういう状況であるか」

左手一本でアックアのズボンを照る照る坊主の様にゆっくりと揺らしながら、フィアンマは低く、くつくつと喉奥で笑った。
そしてアックアの様子を眺め、あまり恥ずかしがっていない様子に落胆した様子を見せる。演技の様に大袈裟な素振り。もしくは、演技なのだろうか。

「何だ、衆人環視の状況だぞ? 下半身を手で隠す位の反応は見せて欲しいものだな」
「人々は私や貴様の存在に気づいていないのである」
「……、…ふん。目敏い野郎だ」

吐き捨てる様にぼやいて、フィアンマは未だズボンと下着をアックアに返す事なく手遊びの様に揺らした。
悪戯がバレた子供の様な可愛らしさは窺えない。
計画の失敗した大人らしい苛立ちは見えたが。

「そもそもお前に恥じらいを期待したのが間違いだったかな」

勝手な事を呟いて、フィアンマはアックアのズボンと下着を丸めて放り投げた。
何なくキャッチし、テキパキと身に着けていくアックアを見つめ、フィアンマは欠伸を噛み殺した。
興醒めだ、と言わんばかりの傲慢な態度。
友人になって欲しいと言った時のしおらしさはどこへやら、実につまらなそうな表情で、フィアンマはアックアに背を向けたかと思うと一歩踏み出し、そのまま姿を消した。聖ピエトロ大聖堂に一足早く帰ったのだろう。
一人取り残されたアックアは深くため息をつき、フィアンマが構築した『蜃気楼』を応用した結界を破壊する。
人ごみの中に突如現れた男性に驚く民衆を制する様に軽く手を挙げて、アックアはずんずんと、聖ピエトロ大聖堂に向かって歩いていく。
モーゼが海を割った時の様に、その海水の様に、行き交っている人々は全身から怒りを発する男を避けて進む。
沸々と湧き起こる未だかつてない怒りに表情険しく、後方のアックアは黙々と歩いていくのだった。


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