過去ログ - 高木「昔話は小洒落たバーで」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/05/31(木) 23:25:09.22 ID:AG48E/nCo
ピアノが旋律を奏でる。
ハンマーに叩かれて伝わる弦の振動は、細い音に変わり私達の耳元でささやいた。
女性が歌う。伸びやかで力強い声だ。

これはなんの曲だろうか。ジャズということしかわからない。
どうも、社長なんてポストについてからは音楽に疎くなってしまった。

彼の顔を窺う。
先ほどまでの年相応の酒を嗜む若者の顔ではなく、仕事をしているときのしっかりした顔になっていた。
彼のことだ、あの女性がアイドルになったらどうプロデュースしてやろうと考えているのだろう。

私は仕事熱心な彼にほとほと感心しながら、また一口ウイスキーを飲む。

すると彼は、おもむろにこちらを振り向き私に問いかけた。
「そういえば、社長と音無さんって結構昔から付き合いあるみたいですね」
どうやら仕事とは関係ないことを考えていたようだ。
「そうだね。彼女とはそこそこの付き合いになるね。吉沢君とも同じ位かな」
「ということは」
彼はまだ求める答えを得ていないようで、私に続きを促した。



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