54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/08/17(金) 23:54:57.00 ID:c33SAZ8Co
木製の受付テーブルの内側にはいつもの若い女のスタッフが立っていた。
平日の昼間で客が少なく暇なのだろうか、俺たちに気づかずにボケッと突っ立っている。
彼女は、俺達がテーブルに備え付けられているベルを押そうとしているときに、こちらに気づいた。
「あ、いらっしゃいませ。高木さん」
と、感情少なく迎えてくれる。
可愛らしい顔をしているのに、この起伏の少なさはもったいないな、と彼女を見ていつも考える。
「開いてるスタジオがあったら使いたいんだが」
要件のみを伝える。
「どこも空いてますよ。平日の昼はあんまり人来ないですから」
彼女はそう言うと、書類を机の中から取り出して、少しよれたシャツの胸に差していたボールペンで何かを記入し始めた。
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