774:ぱるぷん手[saga]
2014/06/08(日) 15:33:20.88 ID:yCz6151q0
「あだぁっ!!!」
ピチピチ。
「な、何が……」
ピチピチ。
赤い鱗、白い腹。
恵比寿様に捕えられている哀れな縁起物の象徴。
鯛だ。
ピチピチ。
自らの新鮮さをこれでもかと見せつける海産物は、美樹さやかの頭の上に突如舞い降りて脳天をひっぱたいた。
ピチピチ。
「……やっぱりあんたのせいでしょ」
「まさか、そんなわけない――」
「明らかにあんたが手を叩いたからでしょ」
勿論、彼女の頭に鯛を降らせようなどと全くもって考えていなかった。
私の顔からトマトの化粧は綺麗さっぱり落ちている。
歪みを直したのだから当然のこと。
先程の男子生徒がどうやら穴に落ちたことと言い、何か関係があるのかしら。
「やあさやか。おはよう」
「おはようございますさやかさん」
「あ、うん、えっと……おはよう」
上条恭介と志筑仁美。
私は一先ず退散するとしましょうか。
それにしても、この現象……少し、気になるわね。
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