787:ぱるぷん手[saga]
2014/06/08(日) 15:47:24.75 ID:yCz6151q0
月明かりの夜。
クレーターが出来て大騒ぎになったという丘で、私は一人世界を見守る。
見守る、という言い方は語弊があるけれど。
歪んだものは直さなければならないから、こうして誰もいない見通しのいい場所でまどかが愛したこの街を眺めることにしている。
プーン。
「…………」
いや、誰もいないというのもまた語弊のある言い方だ。
特に夏場なものだから、蚊の一匹くらいいるのも仕方がない。
パン、と挟み撃ちにしてやった。
プーン。
「…………」
なるほど。
私に潰されない蚊というのもまた、この世界の歪みなのかもしれないわね。
「――っ!」
今度こそ仕留めた。
悪魔である私から逃れようなんて、愚かにもほどが――
プーン。
「…………」
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