789:ぱるぷん手[saga]
2014/06/08(日) 15:49:04.20 ID:yCz6151q0
翌日、美樹さやかのスマートフォンがたまごっちになり、佐倉杏子が歩くたびにスココロロンという音がし、巴マミに求愛する鹿が奈良公園の如く現れ、百江なぎさを乗せた台車が高速道路を爆走したという話を聞いたが、どうでもいいことだった。
まどかが幸せならば、それで構わない。
「おはようまどうわぁっ!」
「まどか! お前どうしたんだその髪!?」
「わかんないよぉ! 今朝起きたら、髪の毛が針金みたいに固くなっちゃってたの!!」
私は、なんて馬鹿な間違いを……!
通学路で膝から崩れ落ち、自らの失態を悔やんだ。
まどかのためを思い世界を矯正しているというのに、不用意にまどかさえ巻き込んでしまうとは思ってもいなかった。
金輪際むやみに手を鳴らしたりはしない。
蚊を殺そうともしない。
確実に生じた歪みだけを直すと、心に誓った。
795Res/559.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。