過去ログ - とある一位の鬼隠し
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960:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/17(木) 07:25:43.97 ID:mr0W4eTDO
もう魅音の声など聞きたくもない

喋らせる間も与えず一方通行は畳み掛ける


一方通行「もう俺に話しかけるな。この嘘つき野郎が」

魅音「そんな…」


魅音の頬に涙が伝う


魅音「ひどいよっ…道っちゃ…」


すすり泣きだす魅音


一方通行「……チッ」


舌打ちと共に電極を戻す


一方通行(俺は事実を言ったまでだ)


耳に届く嗚咽を無視してその場から立ち去る一方通行

心を痛める必要などない

悪いのは魅音の方なのだ


"ククク…そっかぁ…"


一方通行の足が止まる

後方の階段の影から妙な声が聞こえてきた


"道っちゃんに全部ばらしたの大石の野郎かぁ…"


その一言を聞かない限りそれが魅音のものだとは一方通行は気づけなかった

それほどにまで怒気を帯びた声だった


"今年で定年だからって容赦してやった恩も忘れやがって…"


一方通行(容…赦…なンの事だ…?)


"あのジジィ…絶体…殺してやる…"


その殺意に満ちた声で一方通行は確信する

魅音はやはり連続怪死事件の犯人の一味で自分の命を狙ってる

綿流しまでのかけがえのない日々は全て偽りで油断させるための準備期間だったのだ


一方通行(…ふざけンなよ……クソがァ…)


痛む胸を抑えながら一方通行はふらふらと教室に戻った



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