116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/30(土) 01:43:18.52 ID:7uiLcMEIO
「あの蟹が悲惨な死に方を迎えたのもな。全部俺が貴音にそうしろと指示したんだ」
「そういう演出にすればお茶の間は笑うだろ?貴音の意外な一面にお茶の間は驚き興味を持つだろ?」
「泣きながら止めに入る響もテレビ画面から見る絵的には面白く映るだろ?」
「全部、全部、全部、俺の指示だ。貴音はそれに従っただけだ。だったら貴音を狙うのは違うと思わないか?」
「狙うなら…………俺だろ?」
一瞬の出来事だった。
背中に抱き付いていた貴音を無理矢理引き剥がし、押し、俺との距離を取らせ、背中を盾にし、そして俺の太腿の裏側に、大腿2頭筋、半腱様筋、半膜様筋だがなんだが部位的な位置は知らないが総称ハムストに鋭い痛み、そして焼ける様な熱の様な痛みを感じた。
一瞬だった。
「あっ……がっ……」
ハムストに刺さる釘を引き抜き、それを思いっきり投げ付ける。
引き抜いた所から血が噴き出しているが問題ない。どうせすぐ治癒されてしまうから。
「おい……脚じゃ……俺は……死なねぇぞ」
なんて強がってみるが、脚の痛みから声が震え、途切れ途切れになってしまう。
「プ……プロデュー……サー……なにを……して……」
貴音は訳が分からない顔をしている。
そりゃそうだ。自分発端の呪いを、怒りをいきなり担当プロデューサー庇われて、気が付いたらそのプロデューサーの脚に釘が刺さっていて、そしたらそのプロデューサーが自分を殺してみろよと挑発もとい自殺宣言してるのだから。
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