過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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51:1 ◆otXcqJ9cB.[saga]
2012/06/02(土) 21:23:32.65 ID:TV9WXI1Zo


《プロローグ》




休みというものは家で過ごすことが多い。

貴女は一人、一本の木釘を削りながら取りとめもない事を考えていた。

術式を刻み、血を通し、そして構築。

こうして一ヶ月に2本、作れるか作れないかといった木釘。

それを打ち込む場所を決めるため、冬木の霊脈が書き込まれた地図を見ながら腕を組む。

冬木の霊脈、貴女の家系の血、魔術刻印、そして基点となる木釘。

それが組み合わさることで限定的に発動できる『入れ換え』の魔術。

一種の『空間転移』じみた大魔術なのだが、あまりにも限定的であるということ。

そして、この魔術を使って逃げ回る間に遠坂が介入してくれるということもあってか、協会も貴女の家にそうちょっかいは出さなかった。

貴女はそんな平和が近々崩れるだろうと、己の手の甲を見て考えていた。

三画の聖痕。

それは聖杯戦争と呼ばれる、冬木において行われる大規模魔術術式。

その術式におけるサーヴァントと呼ばれる使い魔を使役するマスターとしての証となる令呪だった。

貴女はそれを暫し眺め、声を出して「アーチャー」と屋根に向けて声を発する。

呼び出された英雄、アーチャー。

彼女は「何事だ」と言いたげな顔をして貴女を見下ろしていた。


アーチャー「どうした、我が主人。私に、何か用でもあるのか?」

「いえ、ただお茶を入れたのでどうかと」


どうぞ、と貴女は湯のみを向かいに座ったアーチャーの前に出す。

紅茶、コーヒー、緑茶といった温かい飲み物を飲むとどうにも心落ち着く。

それは貴女が経験上得ている確信でもあり、習慣。

兎に角、そう慌てても仕方が無い。

今は状況が動くのを待ち、流れに身を任せるのも手段なのだ。

貴女はそう考えながら、少し固めの煎餅を割り、アーチャーへと差し出す。

アーチャーは、そんな様子に何処か慣れない。

そんな顔をしつつも、小さく苦笑する。

貴女もそれに釣られるように、小さく笑みを浮かべ、また湯のみを手に取っていた。




《プロローグ END》


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