過去ログ - セイバー「今日もアヴァロンに独りぼっちだ……」
↓
1-
覧
板
20
419
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage 一週間遅れのエイプリルフール saga]
2013/04/07(日) 00:21:02.49 ID:iWGzwdPXo
=================================================
新之介はボリボリと頭を掻いた。
自分と仲間が集めた情報を組み合わせると、どう考えてもサーヴァントの数が14を超える。
聖杯戦争は赤黒7騎ずつという説明を、参加したその日に総合病院にいる監視者NPCに受けた筈だ。
そのルールが間違っているなら、あらゆる事が疑わしくなる。
それこそ――自分たちはココから脱出できるのかという事さえも。
「いや待てよ。俺のアサシンみたいに変装能力があるサーヴァントがいるとしたら、説明はつくのか?」
「参加しているサーヴァントに変身するのであれば兎も角、参戦してないサーヴァントに変身することは可能なのか?」
新之介の仮定に対し、赤陣営のリーダー――セイバーのマスターが疑問を呈する。
アサシンは新之介に返答する許可を求める視線を投げてきた。どうせ、セイバーが尋ねればマスターのことなんて無視して答える癖に。
「サーヴァントとして現界する時点で、私達にはデチューンされている。
英霊一人を顕現させる情報量とエネルギーというのは莫大なのだ。故にサーヴァントは7つのクラスという器を用意した。
その器からこぼれ落ちる情報は削ぎ落とされている。こぼれ落ちる情報を強引に空中に留まらせる魔力がない限りは」
「つまり?」
「私の 己が栄光のためでなく(フォー・サムワンズ・グロウリー) であっても、
生前の仲間の姿――ベディヴィエールやトリスタンの姿に変装するのは難しい。
ムーンセルは彼らの外見情報を――つまりは私の記憶を詳細に残すには不必要な情報と判断したようだ。
無論私達には彼らの姿や行動の記憶は確かにあるが、それは本を読むようなもの。
映像として万人が共通した像を持つには至らない、と考えていただきたい。実際に本人が目の前に現れるなら、思いだしもしようが。
それに変装はあくまで変装。スキルや宝具まで再現は不可能だ。
あくまで私の場合だし、あるいは私程度の能力でも令呪をつぎ込めば可能になるかも知れないが」
アサシンは"令呪をつぎ込めば"といった。つまり一画程度では再現不可能ということだ。
まったく五里霧中を彷徨うとはこのことで、現状にたいする正しい認識も、これからの方向性を定めることも、できやしない。
「アイバのバーサーカーと同じ槍を持ったサーヴァントが居たな?」
「ええ。クーフーリンと同じ槍となれば、恐らくは影の国の女王・スカサハでしょう」
「クラスは恐らくランサーかキャスター」
しかし黒の陣営のランサーとキャスターは、黒い鎧の男と狐の巫女だ。
セイバーのマスターは逡巡する。彼はこうなると胸元で手を振る癖があった。
それは本来、胸元には何かペンダントのようなものをかけていてそれを触っているのだが
今そのペンダントが無いので空を切っている……そんな印象だ
「ッ! 王よ!」
「ええ! マスター、敵のサーヴァントです!」
気配を感じ取ったセイバーとアサシンは、それぞれのマスターを守るようにしてビルの上を見上げた。
ビルの上から吹き下ろされる風に紛れて<Change>という音が聞こえた気がしたが
それを疑問に思うよりはやく、ビルから影が降り立った。
「……待っていろ剣崎。聖杯を手に入れ、お前を必ず人間に戻してみせる」
マスターはサーヴァントをステータス化して見ることができる。
目の前に現れたサーヴァントのデータに、セイバーとアサシンのマスターは一様にして驚きを隠せなかった。
「エクストラクラス……ジョーカー!?」
だが、二人のマスターより彼らの従者である騎士達の驚愕は大きかった。
なぜならば、今敵として立っているジョーカーなるクラスのサーヴァント、その騎士は
かつてキャメロットで供に戦い、そして袂を別った……
「モードレッド!?」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
989Res/796.40 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - セイバー「今日もアヴァロンに独りぼっちだ……」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1338656506/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice