過去ログ - 女錬金術師「……あ、あれっ?」男「…………」
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63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2012/06/07(木) 18:11:36.66 ID:bZUEgQFC0


――― 【 業火に飲まれた都市の中で、誰かが喉が裂ける程の絶叫をあげた 】

――― 【 家族を殺された私怨をたぎらせたその声は、二体の影を呼んだ 】


――― 【 その誰かは次の瞬間に、小さな都市の四分の一と共に吹き飛ぶ 】

――― 【 その光景を見ていた数人の兵士は、ただただ絶望するしかなかった…… 】

――― 【 二体の影のうち、一体の影が肉塊となった『誰か』に向けて撃った兵器は恐るべき威力だった 】


――― 【 声も出ない兵士達のリーダーたる女は、静かに言った 】


「……ここが我々の墓場だ、逃げたいなら逃げて生き延びろ」

「我々は『奴ら』とは違う、我々には驚異的な力はない……だが魂がある!」

「女王陛下、そして大統領は我々に最後の希望を託して死んだ!!」

「私は、その希望を使って『奴ら』をここで道連れにしてでも倒す……必ずだ、例え私1人で戦うとしてもな」


――― 【 兵士の1人が立ち上がり、女の手にある『希望』を奪い取るように受け取った 】


男「……なら俺も、アンタとここで死んでやるよ……こんな悪夢から逃げられるなら」


――― 【 数秒後、女達は二体の影達に戦いを挑んだ 】

――― 【 世界中に存在する大勢の『敵』の人型兵器、そのうちのたった二体を相手に彼等は最後の戦いを挑んだのだ 】

――― 【 戦いの最中、光に突如飲まれ死を覚悟した兵士は刹那に、何故自分は逃げなかったのか後悔した 】


――― 【 逃げないだけの理由を失っていた兵士は、ただひたすらに『無意味』なまま目を閉じた 】





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