過去ログ - 死にすぎ仕上 と 虹の理后
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162:第八章 王子編「死を呼ぶ詠唱」 ◆a6qh.01v1w[saga !蒼_res]
2012/06/05(火) 23:58:39.50 ID:yfyhwgt70
 

◇b.中庭へ戻る


 
 俺は、左に開いた穴を抜けて中庭に入った。

 庭の中程まで戻ったところ、誰かの低く唸るような声がする。

 聞こえてきたのは、低い囁き―――詠唱―――祈り…。

 声の方を見ると、巨樹の根元には異国の行者がいる。


 俺の周囲の男達は次々と剣を引き抜き…。

「念じろ!」その行者の声を合図に、信じられない行動を取った!

 男達は一斉に、自らに剣を突き立てたのだ!!

 馬鹿な! そんな馬鹿な! なぜそのようなことを!!

 彼らの顔は見る間に土気色に変わっていく。

 辺りには、濃い血の匂いが充満した。


 もう、彼らには絶命以外の選択肢は用意されていまい。

 いないはずだが…だが、そいつらは、のろのろと立ち上がった。

 血まみれで、体に剣を刺したまま。目はまったく前を見ていない!

 そうだ、俺はこいつらのことを知っている!

 あの行者こそ死霊術士[ネクロマンサー]、そしてこいつらはゾンビ!!

 もはや、それは疑いなき事実!


 



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