過去ログ - 死にすぎ仕上 と 虹の理后
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166:第八章 王子編「死を呼ぶ詠唱」 ◆a6qh.01v1w[saga !蒼_res]
2012/06/06(水) 00:03:06.63 ID:P9OSEpsK0
 

◆a.強行突破



 俺は、ゾンビの包囲を突破しようと試みた。


 だが、俺はそれ以上の行動を起こせない、なぜなら!

 なぜなら不覚にも、一体のゾンビに俺の体を掴む事を許したからだ。

 ゾンビたちはゆっくりと、だが確実に俺の行動を奪い。

 ゆっくりとゆっくりと、俺の首筋を噛み切った。

 噴水のように俺の血が飛ぶ。意識が遠のく。

 少し…あと少し、時間を稼ぐ事はできたはずだ…。



 気がつくと、暗い部屋の中だ。行者が目の前にいる。

「魔王の兵として、存分に働くが良い」

 俺は何も言わず、その言葉にただうなずいた。

 周りのゾンビ達も同じようにうなずく。

「ふははは! 友達同士、仲良くするんだぞ」

 そこにはただ、死霊術師の哄笑が響いているだけ。


 無念! 俺の冒険は、此処に幕を閉じた!



 ゲームオーバー「25:死霊化」


 



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