183:第九章 王子編「雷の勇者」 ◆a6qh.01v1w[saga !蒼_res]
2012/06/06(水) 00:31:26.81 ID:P9OSEpsK0
◆a.剣を受け流す
紫の光に包まれた剣は俺の目の前を通り過ぎ、ゾンビに突き刺さった。
驚くべきことに、剣の刺さったゾンビは一瞬にして光の粒に変わった。
間違いない、妖精の言っていた降魔の剣だ!
俺は、剣に手を伸ばした。
しかし、俺の手は空を切った。
ゾンビ使いが、俺より先に剣を手に入れたのだ。
「お前が雷の勇者とも思えねぇが、この【雷鳴の剣】を持たれちゃ困るんだよ」
死霊術師は、もう一方に持った剣を、無慈悲に俺の首に振り下ろした。
無念!俺の冒険は、此処に幕を閉じた!
ゲームオーバー「26:斬首」
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