234:第十一章 王子編「魔城の血戦」 ◆a6qh.01v1w[saga !蒼_res]
2012/06/07(木) 00:18:22.82 ID:dXrxOOG00
「うおぉぉーっ、俺は騙されてたぞー! くそー魔王めー!!」
そう吠えると、トロルは魔城の兵隊どもを、その腕で掴んでは投げた。
事情はよく分からないが、援軍には違いなかったようだ。
トロルの後から、正規軍の鎧に身を固めた騎士が突入してくる。
「うおぉぉー、お前ー! お前、すごい根性だな。びっくりしたぞ!」
トロルが俺を見つけて、近づいてきた。
「見ろ! 俺の体に傷をつけたのは、お前がはじめてだ!」
彼が見せた手には、ほんのちょっぴり、創傷がある。
なぜ、この緑の巨人が魔王を裏切ったか分からぬ。
だが今は心強い。どうにか姫のもとへたどり着けそうだ。
「お、お前、あのチビどものところへ行きたいんだな、わかるぞ」
トロルは俺の心を察したようだ、意外に知能がある。
「俺の手に乗るといい。あそこまで放り投げてやる」
緑の魔物は巨大な手のひらを、俺の前に出した。
さて、どうしようか?
>行動選択(安価+2)
a.トロルを斬る
b.トロルを信じる
c.トロルから離れる
389Res/237.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。