247:第十二章 王子編「焔の悪魔」 ◆a6qh.01v1w[saga !蒼_res]
2012/06/07(木) 22:44:48.35 ID:dXrxOOG00
トロルの助けで屋上の中央に着地した俺は、空に赤い悪魔を見た。
蜥蜴の肌、蝙蝠の翼、雄牛の角。サラマンダー! 俺はその種族を知っている。
「我が名はアックア―――セキゾウのアックア!
我はお前を待っていた! よくぞここまで来たのである、勇者よ!
そして、この先に行く資格があるのは、真の勇者だけだ!」
ならば! 俺にはその資格がある!! 俺こそが真の勇者だからだ!!
「面倒な話はいらぬ! 剣で語れ、勇者よ!」
火竜サラマンダーは、その角を振り、その翼を広げた。
望むところ!!
俺は、屋上の端に降り立ったサラマンダーを睨みつけた。
辺りからは音が消え失せ、世界は俺と奴だけしかいない空間に変わっていく。
何度か味わったことがある…集中しきったこの感覚。
奴が、最強の戦士だということの証左だ。
赤い鱗を持ち、雄牛の角と蝙蝠の羽を持つ脅威の種族。
その種族の中でも、奴は間違いなく上位の気を放っている。
赤い魔物は胸を反らせ、周囲の空気を吸い込んだ。
まずい、屋上の端の遠距離から攻撃してくる気だ!
予想通り、赤い魔物は口から直線の炎を吐き出し…。
その首を横に振った!!
どうする!?
>行動選択(安価+2)
a.前に飛び出す
b.横に避ける
c.後ろに下がる
d.飛び上がる
e.床に伏せる
f.剣を振るう
g.剣を投げる
h.殴り掛かる
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