過去ログ - 死にすぎ仕上 と 虹の理后
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337:最終章 王女編「気高き乙女達」 ◆a6qh.01v1w[saga !桜_res]
2012/06/09(土) 01:15:22.50 ID:mcLgH+pT0
 

 広い広い部屋の真ん中に宙に浮いた玉座があります。

 そこには、大きな男…つまり魔王が座っています。

 その正面には姫と絹旗がいるバルコニー。

 バルコニーの下から玉座までは階段が続いています。

 半円形のバルコニーは、テスリで囲われています。

 金で蔦の象眼が施された、豪華なテスリです。

 バルコニーの下から、魔王の玉座へつながっています。



 男は、石の玉座に悠然と座っています。

 絹旗は姫の肩に乗ったまま魔王を睨み、ぎゅっと手を握り締めています。


「もしもし神樹様。聞こえますか?」姫は、腕輪をこすりました。

「……」「うわーっ、超完全に聞こえなくなっちゃっいました」

 魔王の魔力が濃いからでしょうか、ノイズすら入りません。



 姫は一歩踏み出して立ち止まり、男に話しかけました。

「こんにちは、魔王さん」

「ふむ、それで何を話したいのだ王女よ」



「わたしは、虹の王女。…魔王さんの名前を、教えて」

「魔族は真の名を明かさぬ…姫もそうではないかな」

「姫は魔族じゃないですよっ!!」絹旗はいいました。

 姫は、唇を噛み締めて、なにもいいません。


 



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