過去ログ - 死にすぎ仕上 と 虹の理后
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347:最終章 王子編「勝利への階段」 ◆a6qh.01v1w[saga !蒼_res]
2012/06/09(土) 01:44:17.92 ID:mcLgH+pT0
 

 妖精が光の尾を引いてこちらに飛んでくる。

 おや…何か抱えている。桃色のカエル…ヒキガエルだ。

「あああ一方通行さま、勇者様、姫が…超姫が…」

 姫が一体どうしたというのだ?! 俺は妖精の次の言葉を待つ。

「超ヒキガエルになっちゃいましたー!!」妖精がカエルを俺の手に降ろす。

 なんだと! 魔王の呪いは成功していたのか!!



「絹旗。こいつァ、困った事になっちまったな」

 ソードが喋った…かと思うと、男の妖精に姿を変えた。

「一方通行さま!! 剣に…超宿ってらしたのですか!」妖精…絹旗は言った。

「そォだ。それにしても絹旗、頑張ったな」


 その男の妖精…アクセラレータというのか。彼はカエルを調べて言った。

「魔王も慌てていたよォだな。こりゃァ大した深い呪いじゃなさそォだ」

 静かな青年の声が俺の焦りを払拭する。

 そうだ。落ち着け、勇者よ。

 まずは状況を整理しよう。


 我々は広間の中央に浮かぶ、玉座のそばにいる。

 つまり二人の妖精と俺、そして手のひらのヒキガエルだ。


 



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