過去ログ - 死にすぎ仕上 と 虹の理后
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46:第二章 王子編「魔城への潜入」 ◆a6qh.01v1w[saga !蒼_res]
2012/06/04(月) 00:21:30.54 ID:bvwBbzpB0
 


◇b.他の道を探す


 とはいえ、守りの備えもなしに矢の降り注ぐ断崖を登るのは危険だ。

 他に道は無いかと俺は辺りを探る事にした。




 岩をよく見ると、かなり地面との間に隙間がある。

 城の入り口が上にあると考えるのは常識だが。

 空に浮いていた城の入り口が、上にある方がおかしい。


 俺は、地面と岩の間の隙間に体を滑り込ませた。

 そして、暗い岩と岩の間を進んでいく。


 大きく、辺りが揺れて岩が崩れてきた。

 まだ、落ちたばかりで、安定していないのだ。


 だが、幸いにも俺は岩の間にできた、細い隙間に入り込み助かった。

 俺は体の幅ぎりぎりに落ちた岩を見つめ、戦慄した。


 鎧を着ていたら、動けなくなっていたかもしれない。

 魔王の本拠で、あえて鎧を脱ぐ勇気を持つ者のみに与えられた幸運だ。


 更にしばらく進むと。俺は見事入口らしき構造物を見つけた。

 ただ闇雲に正面から攻めるのは蛮勇。勇者は、賢者でもある。




 つづく。


 



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