過去ログ - ブギーポップ・クロス 〜ネオンライトのガラス玉〜
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◆qXEKQweJllf.
[saga]
2012/06/04(月) 02:02:45.38 ID:ZOyFKUWno
〜〜〜
授業を終え、職員室に呼ばれると小学生のような容姿の担任の先生かは夏休みの補講課題を夏休みが始まる前に渡された。
憂鬱な気分で職員室を出ると入れ替わりに職員室に入ろうとした女生徒に呼び止められた。
「君! ちょっとまって」
「な、なんでせうか?」
その女生徒はじっと俺の顔を見つめてきた。
そして、うんとひとつ頷くと、期待と不安のこもった声でこう聞いてきた。
「あなた、当麻くん……よね?」
「へ?
あ、まぁ……はい、上条当麻です……けど」
「やっぱり!
うっわー、懐かしいなぁ……私よ私、宮下藤花よ!」
肯定すると、その女生徒は花開いたように明るく笑顔を振りまいた。
「宮下……藤花?」
俺はなかなかその名前を思い出す事が出来なかったけど、次の一言でやっと思い出せた。
「当麻君は私を助けてくれた、人を助けられるのはすごい事、ラッキーなんだよ?」
「あ」
そうだ、この人のこの言葉で俺は自分は少しは幸せを持っていると思える事が出来るようになったんだった。
「思い出した?
退院したと思ったら引っ越しちゃって、あとからおじさんに
『当麻は学園都市へやった』って手紙が来てさ……今回学園都市にくる事になって、もしかしたら会えるかなと思ってたらまさか同じ学校とはね」
世間ってのが狭いって本当なのね。彼女はそう笑いながら俺の肩をバンバンと叩いた。
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