過去ログ - ブギーポップ・クロス 〜ネオンライトのガラス玉〜
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22: ◆qXEKQweJllf.[saga]
2012/06/06(水) 17:59:30.35 ID:JGYXCSeIO

〜〜〜

御坂さんが合流してきたあと、私たちは街をフラフラとしていた。
なんだかわからないけど、私は気分が良くなっていた。
まるで心に希望が咲いたように。

適当にお喋りをしながら歩きながら、たまに大学生くらいの人が配るビラを受け取る。

だいたいは新しい雑貨屋さんのものだったり、カフェのものだ。

そして、その中のひとつを見ると御坂さんの足が止まった。
見ているのはクレープ屋さんのチラシだった。

「お姉さま?」

白井さんが声をかける。
御坂さんは聞こえてないのか、何か一言つぶやくと、遠慮がちに「ク、クレープ食べたくない?」と私と初春に言ってきた。

「あー、いいですね。
じゃあ適当に……あの喫茶店にでも入りますか?」

初春はそれに賛成し、目に留まった喫茶店を指差す。

「い、いやぁ〜……ほ、ほら、公園によくクレープ屋さんきてるじゃない?
あそこにしない?」

……なるほどね。
私は御坂さんの持ってるチラシを覗き見てどうして公園のクレープ屋さんにこだわるのか理解した。

「そうですねー、あそこのクレープ屋さん美味しいし……。
んじゃ、そうと決まったらさっさと行きますか」

初春や白井さんが異議を唱える前に、その腕を掴み強引に歩き出す。
初春が疑問の声をあげたのが聞こえたような気がしたが、無視した。

「あ、ありがとう」

御坂さんは、意外そうに私に小さな声でお礼を言った。
先ほどの無礼な態度はこれでチャラにしてもらえそうだ。


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