過去ログ - ブギーポップ・クロス 〜ネオンライトのガラス玉〜
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3: ◆qXEKQweJllf.[saga]
2012/06/04(月) 01:57:12.44 ID:ZOyFKUWno

〜〜〜

本当はもっとずっとずっと前から気がついていたのかもしれない。
何に? って聞かれたら、困っちゃうんだけどさ。

でも、まぁ、いいか。

人生語るつもりはないけど、こういうもんでしょ? 生きるって。

何かよくわからないけど答えを出して、答えがあるならば出さなければいけなくて、そうやって常に何かを求められるのが生きるってことでしょ?

「佐天さん、どうしたんですか?」

「……んー、なんでもないよ。
さ、帰ろう」

ホームルームを終え、ガヤガヤとうるさい教室の中、私だけが暗い顔をしてぼんやりと窓を眺めてた。

親友……いや、友達の初春飾利は携帯電話で同僚―― 多分、白井さんって人だと思う―― と今日の活動の確認をし終えるとなんの屈託もない笑顔を私に向けた。

私にはそれがまぶしすぎて、そして憎らしかった。

初春の事は大好きだけど、それと同じくらい憎かった。

彼女はレベル1。
私はレベル0。

彼女は超能力以外の素晴らしい能力がある。
私には、なにもない。

私は、何も持っていない。

希望も、幸せも、やりがいも、なにもない。

そんな、路上に転がる空き缶みたいなつまらない空っぽな人生。


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