過去ログ - ブギーポップ・クロス 〜ネオンライトのガラス玉〜
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689: ◆qXEKQweJllf.[saga]
2012/10/24(水) 02:15:27.23 ID:huhuXfaAo
上泡雑談その五『嫉妬』

〜〜〜

「そういえば上条くんは結局藤花を好きだったのかい?」

「……いきなりなんなんでせうか?
最近少しおかしいぜ?お前」

「おかしくなんかないぜ、僕は僕だ。
例えいきなり僕が猫耳メイド服になったとしても、それは間違いなく僕だ。
人の変化におかしいことなんかないんだよ」

「いや、おかしいだろ!
お前がいきなり猫耳メイドなってたら俺は多分泣くぞ!」

「……泣くほど嬉しいって事かい?」

「ちげぇ!
お前がついにプッツンしちまったんじゃないかって思って涙が……ほら、お前想像しただけで……」

「でも、それが本当の僕の姿かもしれないじゃないか。
上条くんは今の君が本当のありのままの君だと確信しているかい?」

「……なるほどね、なんか話の持って行き方がおかしいが真面目な話なんだな……。
本当の自分か……そうだな、俺はこれが本当の自分だと確信してるよ。
だって、俺が今こうして話してることも、困ってる人がいたら首突っ込んじゃうのも……俺だから出来るんだ。
上条当麻ならここでこう言うだろ、動くだろ、なんて考えてるわけじゃないけど……俺は俺の思った俺でいるために生きてるんだからな」

「それはつまり理想があって君はそこにまだ到達していないって事だろう?」

「あぁ、それはいいんだ。
理想は理想、そこに少しでも近づくために俺は日々生きている……それが俺だ」

「永遠に変わり続ける、それがありのままの君って事か……少し嫉妬するよ」

「嫉妬してるのは俺の方だよ、お前は俺の理想である『世界を守る』をたった一人でこなしてんだから……俺が届かない俺にお前は届いてるんだから……」

「そうやって、本来人は理想と戦いながら日々自分を変えて生きていくから楽しいという感情があるんだろう。
君は的確に人間らしく生きていると言える……僕は変わらないからな。
今までも、これからも、ずっと……世界の敵の敵、自動的な存在。
それが僕。
僕の人生とかそういうものはもう答えを見つけてしまっているから、機械的で単調なんだ。
世界の敵が現れたら、消しに行く。
たったこれだけ」

「……お前は変わりたいのか?」

「いや、そんな事はないさ。それが僕だからね」



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