過去ログ - 伊織「だって、あんたが好きだから」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/06/04(月) 20:33:10.88 ID:baZeknNso
そう、私はやよいと違うのだ。
私はいつも寂しさを抱えていた。
表面上はそこそこ仲良くしている人でも、心の中では壁を作っている。
誰とでも打ち解けられるやよいとは大違いだ。
両親とも、兄達とも心理的には距離がある。
両親は仕事で忙しく、あまり会話はない。
兄たちも自分のことで忙しくあまり構ってはくれなかった。
家族だからというだけで、心を通わせるなんて私にはできない。
私はやよいとは違うから。
やよいの家のように人数が多くても、分かりあっている家族に、ひそかに憧れていた。
そして、人からそんな自分の弱さを必死に隠そうとしていた。
それでも、プロデューサーとやよいだけは違った。
いつの間にか、自分の弱さを見られてもいいと思えるようになっていたのだ。
一言で言うならば信頼だろうか。
私は心を許していたのだ。
そして、気づいたらプロデューサーのことを好きになっていた。
それをはっきりと自覚したのはあの時だ。
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