過去ログ - 伊織「だって、あんたが好きだから」
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75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/06/10(日) 15:08:29.13 ID:kbSnN6gzo



カーテンをまとめて、窓を開けた。

雀の鳴き声が聞こえてくる。

フランスでも雀はチュンチュンと鳴いている。

私にそう聞こえてるだけかもしれないが。

清々しい朝だ。

朝日が窓から部屋に差し込んで、少しずつ部屋の気温が上がり始めている。

今日も暑くなりそうだ。

それでも、東京よりはマシだが。

太陽に向かって思い切り伸びをする。

昨日も遅くまで仕事をしていたから、肩がすごい凝っていた。




私は中学校を卒業したあとフランスに留学することにした。

特にフランスに拘りがあったわけではない。

ただ、留学の目的はファッションデザインを学ぶことだったから。

ファッションといえば、パリという安直な考えがあったからかもしれない。

とりあえず日本みたいに夏が暑くない国に行こう、と思ってフランスを選んだ。

そして、自分というものを表現したい、と思い始めていたから。

あの時以来、自分とは何かを考えることが増えた。

今まで目を逸らして、蔑ろにしてきた自分というものに興味が出てきていた。

アイドルという仮面をつけて、偽物の私をファンに見せることに飽きたからということもあっただろう。

自分と真摯に向き合って、その上で自分というものを表現したかった。


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