過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」2
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やっちまった……sagaで
[saga]
2012/06/05(火) 01:13:06.47 ID:Awj1Gu8/o
それはあまりにも唐突だった。
前触れと言える前触れは何も無い。
強いて挙げるならば、天使と魔女の翼が六度交差したことだろうか。
それほどまでにあまりにも唐突だった。
「無駄にしぶといじゃねェか、クソッタレ」
人智の及ばぬ領域に到達した一方通行は、しかし数多の因果を束ねた魔女の翼を前に無力だった。
致命傷を受けたわけではない。電波はまだ安定しているし、今の状態なら電池残量だって無視できる。
実力は互角同然。むしろこちらが押しているくらいだ。羽ばたく事しか能のない敵よりも強い。
ならばなぜ無力なのか。答えはとても単純な物だ。
ダメージを与えられない。魔女が鎧として身に着ける魔力の外壁を打ち破れない。どれだけ力を集めても――だ。
ゆえに勝てる姿がイメージできない。
千日手になれば勝ち目は無い――一方通行は冷静に判断を下してから、何気なく眼下に目をやった。
険しかった表情がぎょっと固まり、ウサギのように赤い瞳がくるっと丸くなる。
彼の視線の先にあるのは、つい先ほど一方通行が穿った、巨大な穴だ。
最下層にして結界の外郭、その外に広がる『地球の空』まで続く、数千キロ以上もある大穴だ。
その空洞から、太陽すらも見劣りするような輝きが溢れ出た。
それは灰色の世界を余す所なく閃光に染め上げる尋常ならぬ光の塊だ。
太陽と決定的に違う点は、その強力な光は人間の視力を焼き尽くさない事。
そして太陽の誇る無慈悲な熱量に比べれば遥かに劣る、人肌の温もり程度の熱しか持ち合わしていない点。
「はっ、よォやく真打のお出ましか」
一方通行が荒々しく言葉を吐き捨てる。
直後、光の塊は何かに誘われるように収束し、ある一点目掛けて降り注いだ。
ある一点。
鹿目まどかが首から提げる、十字架。
まどかと魔女の姿が、文字通り光に飲まれる――――――
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