過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」2
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(神奈川県)
[saga]
2012/06/05(火) 01:19:27.41 ID:Awj1Gu8/o
「これに使われてる通信回線みたいな物はえらく複雑だな。
科学側の知識が豊富な私の妹でもまったく解析できなかったぞ」
「僕らの文明に君達の文明が追いつくには、万単位の時間が必要だよ。
それは魔術を使っても同じことじゃないかな? 実際、解析は出来なかったんだよね?」
バードウェイは否定しなかった。
代わりに肩をすくめて、左手で掴んだ死骸をぷらぷらと揺らして見せる。
「理解は出来なくても、利用は出来る」
「何を――いや、まさか、そうか」
「解析は不可能だったが、君達の間に流れるリンク――
不可視の糸、不可思議の通信回線にタダ乗りすることは可能だ。
有象無象のいらぬ情報を無視して、あの結界内の音声のみを抽出するのは手間がかかったが」
そんなことが可能なのだろうか。
……不可能では、ない。恐ろしいまでに魔術のセンスがあれば、可能だろう。
だが、それと今回の件は関係しないはずだ。
インキュベーターの心を読んだかのように、バードウェイはにぃっと口の端を上げた。
「そこで私の魔法だ。私が得意とする魔法はあらかじめ契約する際に願った能力でね。
『人の上に立つ為に、とびきり強力なテレパシー能力を寄越せ』……とか、そんなのだったかな」
強力なテレパシー能力で大勢の人間に働きかけた。
彼女はそう言いたいのだろうか。だとしたら、それはやはりありえない。
地球全体に及ぶテレパシーを繋げれば、確実にソウルジェムが濁りきってしまう。
その旨を告げると、彼女は余裕の態度を崩すことなく続けて見せた。
「おかげ様で部下が死に物狂いで集めた十二個のグリーフシードの内八個が封印された。
でもまぁ私だって馬鹿じゃない。七〇億人全てにテレパシーを送るようなことはしていないさ。
私が送ったのは――9969人か、ああいや、半年前に9970人になったのか? まぁ、そういう素質ある人間だよ」
――一致する。
地球全土から立ち上る光の柱の数と一致する。
彼女はそれらの人間を中継地点、あるいはそれらの人間を発信地点にしたのだ。
地球そのものを膨大な電波の網(ネットワーク)で覆ってしまうように。
そうして形成された光の柱は、仕掛けられた術式に従い極東の結界目掛けて飛んでいったのだろう。
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