過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」2
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/05(火) 01:21:51.92 ID:Awj1Gu8/o

「……あなたを拒絶しておきながら、こんなことを頼み込むなんて間違ってる」

 言葉を吐き出しながら、ほむらは地面を蹴った。
 まどかのことを離さぬ様にしっかりと左手を握り締めながら、翼をはためかせる。

「分かっているわ。私は、とても汚い。とても卑怯よ」

 バッ、と音を轟かせて、すぐ真横を光の天使が落ちていった。
 口元から血を流しているのが見えた。恐らくは魔女の猛攻に耐え切れず、気を失ってしまったのだろう。
 ほむらは名前も分からぬ天使に感謝しながら、さらに加速して上昇。

「だけど、もしもあなたが、そんな私を許してくれるなら」

 身体を失い、どうしていいのかも分からず暴れ狂う魔女の翼の前で停止。
 翼で大気を叩きながら、かつて同一の存在だった翼を見て、ほむらは悔しさから唇を噛んだ。
 けれども、不意に左手を握り返されて、ほむらは弾かれるように隣を見た。
 まどかが凛とした表情で頷いていた。
 ほむらも頷き返して、言葉を紡ぐ。


「あなたが、全ての世界、全ての時間の魔女を消す概念であってくれるのなら」


 ほむらの声に合わせて、まどかも口を開いた。


「『私』が魔法少女を導く、魔法少女の希望であるのなら」


 声が、ぴったりと重なる。


「彼女達を救ってあげて、円環の理―――!!」



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