過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」2
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/06/05(火) 01:08:31.10 ID:Awj1Gu8/o

――遥か頭上で行われる決戦を尻目に、まどかは翼のもがれたつぎはぎの魔女を立たせる事に成功していた。

「ステイル君……」

 すぐそばで倒れたままの神父を見やり、彼女は首を横に振る。
 ここで彼の下に駆け寄る事はおそらく彼が一番望まないだろう。
 彼の望む事、自分に出来ることを成し遂げなければならない。

「でも……どうやって?」

 不意に目頭が熱くなる。視界がぼやけて、雫がこぼれそうになる。
 右に、左にふらふらと揺れ動く魔女の横顔を見ながら、まどかは空いた手で目を擦った。
 泣くのはダメだ。まだ早い。どうせ泣くなら、それは彼女を救ってからだ。

 こくりと頷くと、まどかはステイルに言われた言葉を思い出そうとする。
 彼は背を貫かれたまま、何と言ったのか。自分に何を頼み、望み、願ったのか――



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『……これから来るヤツが時間を稼ぐ。だから君は、彼女を』

『君の知る暁美ほむらを見つけ出して、救い出せ』

『情けない話だが、君にしか頼めない事なんだ』

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 考えるんだ。
 考えて、頑張って探して、見つけて、救い出すしかないんだ――!



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