過去ログ - 古泉「どうかしましたか、長門さん?」長門「……別に」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/07(木) 23:01:51.09 ID:erSZgrcA0

文芸部室前で立ち止まったまま、僕は一息をつく。
集合する時間には、まだ余裕があります。慌てることはありません。慌てるとロクな事がありませんから。

「……以前は大失態を犯してしまいましたしね」

思い出すのは過去に犯した過ち。
授業を終え放課後になった後の掃除当番の事です。
同じ班の掃除当番を任されていた女子生徒が、貧血か何かしらの体調不良に襲われ、教室を掃除中に倒れたのです。
フェミニストを気取るつもりはありませんが、目の前で女性が倒れているのに、それを見過ごすのは男性としては失格でしょう。

例え。
掃除後にSOS団での活動があり、その日は団長様自ら大事な発表があるから絶対に遅刻するなと大号令が発せられていても。
やはり目の前で倒れられては、見過ごすには、些か後味が悪いにも程があるでしょう。
それに。
仮に僕が遅刻して、涼宮さんの機嫌は悪くなったとしても、精々が僕の地位が危ぶまれる程度。
世界が直ぐさま崩壊の危機に陥るほど切羽詰ったモノでは無かった筈です。
久方ぶりのバイト出動は否めませんでしたが、僕の苦労とクラスメイトを助ける事、その二つを天秤に掛けた際、どちらを選択するかの判断は楽な物でした。



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