過去ログ - 古泉「どうかしましたか、長門さん?」長門「……別に」
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2012/06/07(木) 02:09:59.01 ID:erSZgrcA0
「今日は誰が先に来ているのでしょうね」
僕はSOS団メンバーを脳内を思い出す。
筆頭は我らが団長様である涼宮さん。彼。朝比奈さん。長門さん。
彼らに出会ってから早一年と十ヶ月は経過している。出会った当時は新入生だった僕らは(朝比奈さんは上級生でしたが)、誰も留年することなく進級を果たしています。
「……彼は少々危なかったのか、涼宮さんに付きっ切りで勉強を教わったようですが」
何でも。超家庭教師として、涼宮さんが彼の自宅まで訪れて勉強を教えていたようですよ。
羨ましい限りですよね。可愛い女の子に、ずっと付きっ切りで一から丁寧に教われるのですから。皆様もそうは思いませんか?
ちなみに、涼宮さんは我々に話すのを照れ臭かったのか、彼の自宅まで通っていたのは秘密にしています。
彼も特別、言う事でもないと思ったのか、それとも涼宮さん本人に直接口止めされているのか、我々に言ってくることはありませんでした。
我々。この場合は、朝比奈さんと長門さん。そして僕を含む三名。
つまり彼と涼宮さんは、周囲には内緒で仲良くしていたとことでしょう。実に良いことです。
世界の平穏の為にも、彼らの友人の立場である僕としても、祝福するべき状況だ。
「……いずれ、お付き合いされるのでしょうね彼らも」
そうなればいいと。僕は内心で応援しつつ、未来に思いを馳せました。
彼らが付き合う事になれば、きっと涼宮さんの世界は安定することでしょう。
その時、きっと僕が所属する機関は無用の長物と化す。
「そうなれば……」
僕は何処にでもいるだたの男子高校生。超能力という不可思議な能力も無くなりただの人間になる。
こんな風に、影ながら彼らを監視する後味の悪さも感じずに済むのでしょう。
必要不可欠とは言え、やはり他人の秘密を嗅ぐような行為は、あまり気持ちの良い物ではない。
「必要ならば、使命を全うするだけですが」
そうなるのは、もう一寸だけ時間が必要でしょうけど。
僕は思い馳せた未来から、現実にへと意識を戻しつつ足を止めた。
目の前には扉。
SOS団本拠地であり、文芸部室に到着です。
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