過去ログ - 照「京ちゃん、カッコよくなったね」京太郎「えっ!?」
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55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2012/06/16(土) 15:09:29.84 ID:bub2DJYbo
京太郎「すー…」

咲「…」

コクリ

自分の細い喉が唾を飲む音が、咲の耳に嫌に大きく響いた。この音で京太郎が起きるのではと少し不安になる
それでも視線は京太郎から外せない。無言で京太郎の唇を見つめる。見つめ続ける

咲「…」

京太郎「すー…」

咲「…」

咲「…って、な、何考えてるの私はっ!」

咲「そ、そんなの、ダメに決まってるじゃない…」

ブンブンと必死に首を振り、なんとか理性で本能を押し留める。言い換えれば…ビビった

京太郎「すー…」

咲「…」チラッ

恐る恐る京太郎の顔を覗く咲。その動きは臆病なハムスターを彷彿とさせる

京太郎「すー…」

咲「…」

じーっと京太郎を見つめる咲
例えるなら…ヒマワリの種を目の前にして、周囲に危険がないかを確認しようとしているのだが、種に注意が向いてしまって警戒しきれていないハムスター

京太郎「すー…」

咲「…っ!///」

ボッと、唐突に火が出るような勢いで顔を紅く染まる
喉からは、無意識に言葉にならない鳴き声のようなモノが漏れてくる

咲「あうう…///」

京太郎「すー…」

咲「…」

ウロウロウロ。徘徊を再開

京太郎「うーん…」

咲「…」

ウロウロウロ。まだ徘徊

京太郎「さ、さき…」

咲「はうっ!!?」

ポツリと漏れた京太郎の寝言に、雷に打たれたようにビクリとする咲

京太郎「……さきぃ…」

咲「お、起きちゃった!?京ちゃんっ!」

京太郎「う…。……さきぃ…俺…」

咲(ね、寝言…?)

京太郎「…俺…は…俺は…」

咲(やっぱり寝言だ。けど、さっき、確かに『咲』って言ったよね?)

確かに自分の名前を呼んだ
京太郎がどんな夢を見ているのか、気になって京太郎の言葉に意識を集中させる。どんな小さな声でも聞き取れるように、どんな不明瞭な声でも理解できるように


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